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韓国語基本文法:動詞・形容詞の活用

述語(술어)

動作・状態などを表す言葉を述語と言い、述語には動詞、形容詞などがありますが、韓国語は日本語と違って、動詞と形容詞の語尾の形が一緒です。例えば日本語では行く(動詞)、可愛い(形容詞)で分かるように動詞は「く・る・う・ぶ・む」などの「ウ段」、形容詞は「い段」、形容動詞は綺麗だのように「だ」で終わりますが、韓国語はすべて「~다」で終わります。よって韓国語の動詞・形容詞(述語)の形の変化は動詞か形容詞かに関係なく、同じパターンで変化することを覚えておきましょう。

述語の活用

動詞・形容詞の形は、文章の意味が現在・過去・未来・疑問・否定・肯定かなどによって変化しますが、この変化を活用と言います。例えば、

動詞 形容詞
原形 가다(行く) 싸다(安い)
現在 오늘 한국에 간다(今日韓国に行く) 가격이 싸다(価格が安い)
過去 어제 한국에 갔다(昨日韓国に行った) 가격이 쌌다(価格が安かった)
否定 한국에 가지 않다(韓国に行かない) 가격이 싸지 않다(価格が安くない)
疑問 언제 한국에 갑니까?(いつ韓国に行きますか?) 가격이 쌉니까? (価格が安いですか?)
意志 내년에는 꼭 한국에 가겠다(来年は必ず韓国に行く)
×

活用(語尾の変化)

動詞・形容詞の原形(基本形)の中で、時制や肯定文・否定文・疑問文などに関係なく変わらない所を語幹と言います。例えば、가다(行く), 간다(行く), 갔다(行った), 가고 있다(行っている), 가서(行き), 가지 않다(行かない)・・・ここで変わらない部分「가」を語幹と言います(※普通は、原形から「다」を取って残った部分が語幹になります)。語幹は動詞・形容詞の基本的な意味を持ち、語尾がどう変わるかによって具体的な意味が完成するわけです。結局動詞・形容詞の活用は語尾の変化になります。

韓国語 語尾の変化に影響する3要素

活用(語尾の変化)に影響する3要素

要素 A:語幹の最後にバッチムが有るか無いか=語幹が子音で終わるのかそれとも母音で終わるのか
要素 B:語幹の最後の母音が陽性母音か陰性母音か=語幹が陽性母音で終わるのかそれとも陰性母音で終わるのか
要素 C:語幹の最後のバッチムが「ㄹ」か

要素 A 語幹の最後にバッチムの有無による違い=語幹が子音で終わるのかそれとも母音で終わるのか

韓国語
意味
バッチムの有無
母音
活用①
活用②
陽性
語幹 + ㅂ니다
陽性 + 아요
陰性
語幹 + 습니다
陰性 + 어요
가다 行く
+
갑니다 가요
보다 見る
+
봅니다 보아요 = 봐요
주다 あげる
-
줍니다 주어요 = 줘요
서다 立つ
-
섭니다 서요
살다 生きる・住む
+
삽니다 살아요
열다 開く
-
엽니다 열어요
앉다 座る
+
앉습니다 앉아요
돕다 助ける
+
돕습니다 도와요
먹다 食べる
-
먹습니다 먹어요
읽다 読む
-
읽습니다 읽어요

例1. 가다(バッチム無、陽性母音) → 갑니다(行きます) ← 語幹+ㅂ니다
例2. 보다(バッチム無、陽性母音) → 봅니다(見ます)
例3. 주다(バッチム無、陰性母音) → 줍니다(くれます)
例4. 서다(バッチム無、陰性母音) → 섭니다(立ちます)
例5. 살다(バッチム有、陽性母音) → 삽니다(住みます)
例6. 열다(バッチム有、陰性母音) → 엽니다(開きます)
例7. 앉다(バッチム有、陽性母音) → 앉습니다(座ります) ← 語幹+습니다
例8. 돕다(バッチム有、陽性母音) → 돕습니다(手伝います)
例9. 먹다(バッチム有、陰性母音) → 먹습니다(食べます)
例0. 읽다(バッチム有、陰性母音) → 읽습니다(読みます)

注)例5・6はバッチムがあるのに変化のパターンが違っています。「ㄹ」バッチムは場合によって両方を行き来するので要素 Cとして区別しています。

要素 B 語幹の最後の母音が陽性母音か陰性母音かによる違い

韓国語 意味 バッチム 母音 活用 意味
사다 買う
+
사 주세요 買ってください
보다 見る
+
봐 주세요 見てください
참다 我慢する
+
참아 주세요 我慢してください
팔다 売る
+
팔아 주세요 売ってください
펴다 伸ばす
-
펴 주세요 伸ばしてください
넣다 入れる
-
넣어 주세요 入れてください
열다 開ける
-
열어 주세요 開けてください
잊다 忘れる
-
잊어 주세요 忘れてください

  1. 사다 → 사아(=사) 주세요(買ってください) (↓)語幹+ 아 주세요
  2. 보다 → 보아(=봐) 주세요(見てください)
  3. 참다 → 참아 주세요(我慢してください)
  4. 팔다 → 팔아 주세요(売ってください)
  5. 펴다 → 펴어(=펴) 주세요(伸ばしてください)(↓)語幹+ 어 주세요
  6. 넣다 → 넣어 주세요(入れてください) 
  7. 열다 → 열어 주세요(開けてください)

注)これは日本語で「~てください」の文型を作る時の例です。ここではバッチムの有無には関係が無く、陽性母音の場合は「語幹+아 주세요」、陰性母音の場合は「語幹+어 주세요」が大きな法則になっていて、1.2.5.のように発音する上での便利さによって微妙に形が変わっています。

韓国語の母音

韓国語の母音は、当時世の中のあらゆる物は天・地・人で構成されていると言う思想から「●」は天を、「ㅡ」は地を、「ㅣ」は人を表して作っています。 陽性母音と陰性母音の分け方は、音の明るさ、軽快さを基準に分けたもので、当時万物は陽と陰で構成されている思想から、陽性母音には右・上(陽性)に●を付け、陰性母音には左・下(陰性)に●を付けています。世界の人々がハングルを一番科学的な文字だと認めて、ハングル文字の制作原理などを説明した本「訓民正音」は、ユネスコの世界記録遺産として登録されていますが、それはこのような原理と思想を込めて作ったのを高く評価したからです。

作成:2014.12.15(更新:2017.2.14)