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韓国映画:学生府君神位(학생부군신위)

学生府君神位

制作:1996年

この映画は、韓国南の地方のある田舎に住む老人が突然死んでしまうことによって、子供たちが葬儀のために故郷へ帰って来るところから始まります。父の葬儀のために家族が集まることによって、それぞれの子供たちが抱えている問題や家族関係、さらに葬儀をテーマにしたために、韓国の葬儀の習慣について覗うことができます。

登場人物の説明   

 

田舎に住んでいながら子供の幼い頃までは何かの事業をしていたようだか、運転手がトラックをもって逃げたことによって苦労をしたよう。死ぬ前までは街にでかけて喫茶店通いをしながら暇を潰していたようだ。

 長男

※この映画の監督本人が長男の役をしている。
ソウルで映画監督をやっている長男は、都会の女と結婚し、嫁さんのお尻に敷かれているような感じがする。故郷からは長年離れていて、故郷の人たちは大きく期待しているようだが、故郷の事情は良くわからない。

 次男

田舎で父を養いながら暮らしていた。文句を言わない真面目な性格のよう。

 3男

アメリカに住んでいて妻は葬儀に来ていないよう。キリスト教信者で伝統の葬儀式に抵抗を表す。

 四女

家のけらいだった男と出来たことに父から怒られ、家から追い払われ父が死ぬまで故郷に帰ることができなかった。

 村の年長者

死んだ父とは血縁関係ではなさそうだが、この村である程度影響力を持っていて、物知りのよう。

 運転手

父が事業をやっている最中に、トラックを持ち逃げし、後で成功したよう。母から許しの言葉を聞き大金を置いて帰る。

 

無口で大人しい性格のよう。昔家のトラックを持ち逃げした運転手が葬儀の場に来たら許してあげる。死んだ主人が若い女から産ませた子供を守ってあげながら、自分の子供たちには死んだ父を憎まないようにと言う。

 長男の嫁

レストランを経営していて映画監督である夫に経済的な助けにもなっているよう。貧しい田舎出身の夫に比べ計算高く、夫の実家に不満を持っている。優柔不断な夫が役にも立たない土地を所有していながらその税金を払っていることを兄弟の前で追求している内に喧嘩になって、葬儀が終わる前にソウルへ帰ってします。

 次男の嫁

静かな性格で、長男の代わりに親を養っている次男の嫁として黙々と働いている。

 四女の夫

妻の家族から家族の一員として認められなかったが、葬儀の最後には家族として認められ、葬儀の行列に参加できるようになる。

 腹違いの叔父と腹違いの末っ子

叔父は父と腹違いの兄弟で、他の人々が腹違いだと軽蔑している時に、やさしくしてくれた父に情が厚い。しかし、面白いことに自分の境遇と同じ腹違いの末っ子を一番いじめる。

末っ子は父が若い女から産ませた子供で、その母から置いて行かれたよう。


その他

この映画は、韓国の伝統的な葬儀の場面を見ることができて、今を生きる若い人たちには勉強になると思います。ただ映画なのでところどころ大げさなところもあります。例えば、銃で豚を殺したり、喫茶店の女たちが来て歌ったり踊ったりしながらさわいだり、叔父の妻がカメラマンとセックスをしたり、国会議員事務所の人たちが喧嘩をしたり・・・葬儀の場でそんなことありえませんね。この映画では葬儀を通して家族たちのトラブルや悩みなどを描くために大げさに表現していますが、実際の葬儀では死んだ人に対する悲しみ、普段会えない家族親戚が集まって懐かしい昔話をしたりするのが普通じゃないかと思います。

葬儀に関する用語

※ 韓国では人が死んだら普通5日目に埋めます。

一日目

臨終(임종): 親の死に場に居合わせること。昔は親の死に場に居合わせられなかったことを不孝と思っていた。

收屍: 死体が硬くなる前に全身を揉んで姿勢をまっすぐにすること。

二日目

発喪(발상): 人が死んだことを発すること。

訃告(부고): 人の死を知人たちに知らせること。

 

三日目

襲(습): 死体を洗い新しい服を着せること。

염(襲): 死体を洗い服を着せてから縛ること。

飯含(반함): 死んだ人の口に米や玉を挟むこと。

入棺(입관): 死体を棺おけに入れること。

成服祭(성복제): 人が死んで初めて喪服を来て行う行事。

四日目

山役(산역): 死体を埋めて土を整えること。

五日目

발인(發靷) : 死体を墓地へ持って行くこと。


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