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釜山旅行キムチ作り体験

最後の3日目は、今回の旅行のハイライトであるキムチ作り体験です。ホテルのロビーで待ち合わせして、キムチ作りの職人がいる場所に移動しました。(実は私の母親の家です(^^))
韓定食の料理資格を持っている母親は、趣味がキムチ作りで、いろいろんなキムチを年中作って食べることが大好きです。(キムチの材料の中で冬にしか入手できないものがあるため、冬に多めに買って冷蔵庫に保管しておき、キムチが食べたい時に出して作ると、いつでも作りたての美味しいキムチが食べれます。)

キムチ体験場では、母が用意してくれた自慢の手作りのゆず茶と韓国伝統のお餅を食べながら、少し世間話をした後、本格的にキムチ作りを開始しました。お母さんと娘さんは、私が予め用意したレシピにメモを取ったり、重要な部分は動画撮影したりしながら熱心に作り方を聞いていました。
キムチ作りには事前準備が必要で、白菜は一日前に塩水に入れておき、白菜の水分が抜けてしんなりしてから塩水から取り出し、水気を切っておきます。양념(味付けの材料・ヤンニョン)も前の日に作って一日くらい寝かしてから白菜の中に入れますので、前日にすべての材料を作って準備をして置きました。そうした方がキムチを作った後、味が濃くなり美味しいです。
母が、実際に生の白菜を切って塩水に入れる手順と양념作り方を、最初から材料を準備して、直接見せながら分かりやすく説明しました。 양념を入れる時は、入れる量の加減が味を決める大事な要素ですので、直接白菜に入れて包み込む量の感触を覚えるようにしました。

キムチの材料 / 漬け込み作業

その後、我が家で作ったキムチと水キムチ、そして作って3ヶ月くらい熟成させたキムチの味を比較しながら、キムチと一番良く合う煮豚といろいろなナムルで食事をしました。二人とも凄く美味しそうに食べていましたので、とても嬉しかったです。本当に直接作った作りたてのキムチは美味しかったです。その後、ゆず茶を飲みながら、日本へ持って帰る荷物をパッキングしました。私の母は、日本でもキムチを作れるように味付けの材料(양념)と、母が作った自慢の唐辛子、魚の塩漬け、エビ塩漬け、そして、お代わりの多かった母手作りのゆず茶をお土産に持たせました。

昼食の煮豚とナムル

最初に出会った時、娘さんより、「今回の釜山旅行は、お母さんのやりたい事を中心に、何でもやらせて欲しい。」という注文があり、娘さんの親孝行の心がわかるような気がして凄く感動しました。お母さんはジャガルチ市場でアワビセットを食べる時に「あ~~あ。もう死んでも良い」と言っていましたが、直接作ったキムチを食べる時に「私が大好きなキムチを直接作って食べることが出来て、しかも、日本でも作れそうで、長生きできる様な気がするよ。」と言いましたので、「前は死んでもも良いと言ったのに今度は長生きなの?」と言いながら、私たちは皆大笑いしました。

今回のキムチ作りの旅行は、今までのガイドとは少し違いましたが、キムチに興味のある日本の方がだんだん増えている気がしました。私は、キムチは作ったことも無く、母親がいつも作っても、全然興味がなかったですが、今回一緒に作りながらお客さんに説明して、尚、お客さん向けのレシピを作るためにキムチに関して勉強しましたので、私自身もキムチに対していろいろ勉強することができ、凄く意味のある、楽しい体験でした。

レポーター:韓国釜山現地ガイド 鄭鉉琇(2016.4)