江陵端午祭旅行 2
カンルン(江陵:강릉)端午祭のメインは、この祭礼パフォーマンスです。端午祭の祭も単なるまつりの意味ではなく、山の神さまを祭る行事から来ているそうなので、一番大事な行事だと思います。ただ私はこの端午祭の祭礼パフォーマンスでもっと過激なものを期待してきたのですが、朝から晩まで歌ったり踊ったりで、期待していた過激なシーンはありませんでした。それでも2,3時間ほどこの場に居座って見ていました。詳しいことは私も分かりませんが、韓国の祭礼パフォーマンスの殆どは、神様を呼び出し、演技を披露して神様を喜ばせ、自分の祈願を言わせてもらい、最後は久しぶりの祭りが終わるのは神様も寂しがるはずだからそれを慰めるシーンで終わるそうです。この理由から歌ったり踊ったりして神様を喜ばせたり、自分の惨めな事情を歌で歌うことによって神様に願い事したりするので、喜怒哀楽がいっぺんに楽しめるのが面白いと思います。
広場では韓国相撲など伝統の遊びの試合が行われました。真ん中の写真はカンルンを代表する仮面劇で、無言劇であることが珍しいです。韓国の祭り現場での特徴は一般観客も演技者に呼ばれたらよく協力してあげるところですが、この日も無言劇なのに観客の一人が呼ばれて舞台に出たのですが、その人も無言で真似をしてくれました。
船橋荘
休憩を兼ねてカンルン市内にある名所にも行ってきました。船橋荘(선교장)は昔の儒学を勉強する学生の修行の場として使われたそうです。中には可愛い記念品もあって、また変わった記念品(男根)も販売していました。私も買いましたが、木で作られていて木の匂いがよかったです。
綱渡りは結構よく見れるんですが、伴奏もあるし、川辺の景色や人出が穏やかな感じです。その右は、夜の公演です。左は飴売りの商売人の公演です。歌やお笑いなどを披露して、飴や自分たちのCDを売るのが目的ですが、下品な言葉を使ったりして大人たちの笑いを誘います。扇子踊りはいつ見ても綺麗ですね。歴史は長くないですが、よくもこんな綺麗な演技を作ったなと思います。
3日目の午前中は祭り会場近くの博物館に行きました。そこでは中国、モンゴル、旧ロシアから参加してくれた人たちが交流会をしていました。それからその隣の室内会場では、民族風習体験ができる催しが行われていました。
午後はソウルへ戻る前に、春川に行って、冬ソナタのロケ地であるナミソムに寄ることにしたので、カンルン端午祭は午前中だけにしました。これは北朝鮮にある北青という地域の獅子踊りですが、個人的にこれに使われている音楽が好きです。ソウルで5月のゴールデンウィーク中に開かれる無形文化遺産祭りでも見たのですが、ソウルで見た北青獅子踊りの方がプロだったなと思いました。
3日間祭りの楽しさを感じて、されに良い天気にも恵まれて、あっと言う間に時間が過ぎてしまいました。ソウルから遠いですが、世界遺産になるしかない理由が分かりました。ただこの祭りが注目されるようになってから韓国人または外国の人から批判を含めて色んな意見があるようです。とにかく千年を続いた祭りなので望ましく正しい形でこれからもずっと続けられることを祈る気持ちで江陵を後にしました。・・・ 終 ・・・