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冷麺物語

韓国で冷麺と言えばピョンヤン(平壌)冷麺とハムフン(咸興)冷麺が有名だが両方とも北朝鮮にある地域の名前です。平壌は水零面(물냉면)で咸興は混ぜ零面(비빔냉면)もしくは刺身零面(회냉면)が定番。北朝鮮の料理が南の韓国どこでも食べられるようになった理由は韓国戦争の影響だそうです。

冷麺のスープは、肉のスープ、醤油と塩スープ、キムチスープなどに分かれる。

麺の話になると、蕎麦麺もあるけど、もともと混ぜ零面で有名な咸興地域では蕎麦よりジャガイモが多くてジャガイモの澱粉で作った麺を使っていたけど、最近はジャガイモより安い芋の澱粉で作った麺が一般的になっています。

肉のスープを使う冷麺の店は煮込みの肉(수육)がメニューに入っているはずで、このメニューがある店ならまず冷麺専門の店としてOKでしょう。次に零面のスープにキムチのスープを加えたり、水キムチ(동치미)のスープも加えたりするのでこのようなキムチが出て来る店ほど美味しい冷麺が出る可能性が高いでしょう。これが美味しい冷麺の店を判別するポイントだと思います。

ソウルの冷麺の美味しい店 5

ゴンボ冷麺(곰보냉면)

咸興冷麺専門店の中で個人的に一番すきな店。その理由は故郷が咸興である親につれられていつも通っていたからです。生姜とニンニクの味が強いソースの中に取り込まれた辛くて甘い、酸味も加わった不思議な味にはいつも感動する。

ピョンレオク(평래옥)

鶏の肉のスープに蕎麦冷麺を入れたチョゲタング(초계탕)の店。基本のおかずとして出て来る鶏肉和え物(닭무침)を麺と一緒に食べるとカラシの味が効いて美味しい。昼休みの時間には20~30分待つのは普通。

西北麺屋(서북면옥)

大味必淡(美味しい味は必ず淡白との意味)という字を壁に掛けてある平壌冷麺専門の店。普通1万ウォンを超えるのが冷麺の価格の相場だけど、なんと7千ウォンを守っている良心的な店。スープ(육수)を作る時野菜をたっぷりと入れるので淡白で深い味がする。店が狭いのでいつも並ばなければならない。

ボンピヤン(봉피양)

冷麺のスープの味は最高。脂っこいと言えるかもしれないがカラシやお酢で自分の口に合わせて調整すると完成。蕎麦70%が普通だけど蕎麦100%の麺もある。チェーン店がソウル各地にあります。

議政府 平壌麺屋(의정부 평양면옥)

水キムチ(동치미)のスープがたっぷり入った零面であっさりとしたスープの味がポイント。唐辛子の粉を頼んで辛めに食べたらもっと美味しいかもしれない。麺は柔らかい方だけど歯ではなかなか切れない。こんな時はハサミを使って切ってから食べてください。

出所:韓国観光公社(2015.7)