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韓国のキリスト敎(基督教)

1. 天主教(カトリック教会)

韓国の天主教は宣教による伝来ではなく、朝鮮時代の知識層によって中国の清から自発的に吸収した宗教という特徴を持っている。韓国発の司祭は金大建(1821~1846年)で朝鮮末期鎖国政策の時に迫害により殉教した。韓国初の枢機卿は金壽煥(1922~2009年)カーディナルで朴正熙、全斗煥の軍事独裁政権から韓国の民主化に多大な影響を与え、天主教正義具現司祭団も過去から今まで韓国の民主化のために働いていて、他の宗教も認めているので庶民の間で評価が高い。

2. 改新敎(プロテスタント教会)

韓国の改新教の始まりは、1879年満州で李應贊が洗礼を受けてからだと伝わっている。改新教の種類には、長老教(米国系)、監理教(米国宣教師による伝来)、浸礼教(米国系)、聖潔教(米国系)、順福音協会など宗派が多く、この中で長老教が一番多い。改新教に対する最近の世論調査(1000人)によると、教会を信頼する人は18%、信頼しないと答えた人は48%、信頼しないと答えた18%の人の80%は教会に通っている人だった。韓国の教会を信頼しない理由としては聖書の教えと現実生活での行動が一致しない(42%)、他の宗教を排他する(26%)、社会へ奉仕しない(13%)、教会財政の不正(11.5%)などと朝鮮末期から植民地時代のキリスト教初期に民主、平等、平和などの教えで多く受けたキリスト教会は完全に堕落している。

特に今の政権である与党(ハンナラ党)と李明博(教会の長老で現大統領)を支持し、大統領選挙前から教会の牧師たちは信者の前で李明博支持を扇動して来た。ハンナラ党と李明博は金持ちのための政策を続々と出しており、これを教会が支持していて金持ちのための宗教という批判が強い。同じ教会でも宗派によって排他するだけではなく、他の宗教には救援がないと傲慢極まりない。

韓国の改新教の牧師は殆どがアメリカで勉強するなどアメリカよりで、イラク侵攻にも公で賛成表明したり、韓国民主化に貢献した人や民主化の声をあげている人は共産主義者として誹謗し信者を扇動しているのが現状。こう言う傾向は大きい教会の牧師ほど強い。

韓国の教会は完全にアメリカの資本主義と一体化になって、田舎の小さい教会の牧師は飯が食えないくらい貧乏しているのに、ソウルの大きい教会の牧師は社会奉仕もなく聖殿といいながら趙豪華な教会を作っている。愛の教えとは正反対だ。韓国のニュースで一番不正問題で出て来るのはこの改新教会が断然トップ。今の韓国社会を分裂・破綻させている一番の要因とも言える。こんな理由で韓国の基督教(普通改新教を言う)のことを犬督教という言葉までできている。※犬とは韓国語でつまらないもの、悪いものの前によく付ける単語。(2009年10月)

親日派で独裁者の朴正熙の娘朴槿惠が大統領になってからも韓国のプロテスタント教会(特に大きい教会中心)は与党のセヌリ当と朴槿惠を支持している。宗教本来の教えとはかけ離れて産業化しているので韓国ではますます批判されているのがプロテスタント教会である。(2016年1月)