仁王山(인왕산: インウァンサン)
韓国の首都ソウルと日本の東京の違いは、まずソウル市内からは沢山の山が目に見えることです。山だらけと言ってもいいくらい山が多いですよね。その中でソウルの景福宮の左側に見える岩山を仁王山と言いますが、標高336メートルでそれほど高くもないですが、1970年代に北朝鮮の兵士がこの山を越えて、大統領官邸を襲撃に来た事から、1993年までは一般公開されていませんでした。この山のてっ辺からは、景福宮、大統領官邸など市外の景色を含め、南山、北漢山までも一望することができます。
入口から登り初めて、およそ1時間歩くと頂上まで登れるのですが、頂上から下を見下ろすと、ソウルってこうなんだと頷くようになるでしょう。市内観光も良いですが、反日掛けてゆっくり登って見るのもきっと良い思い出になると思い、頂までのルートを紹介いたします。
仁王山は、毎週月曜日、休日の翌日は入れません。
仁王山に行くには、ソウルの地下鉄3号線、景福宮駅の1番出口を出て、道なりに5分ほど歩くと、写真のような「サジク公園」と言う所が出てきます。ここは無料ですので、自由に入ってください。 |
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公園の裏の方にもっと入ると、このような銅像が現れます。この人は朝鮮時代の有名な学者です。韓国の5000ウォン札に載っている人がこの人です。彼の隣にもう一つの銅像があるのですが、この人のお母さんの銅像で、彼女もまた学識のあるお母さん像として知られています。
銅像の左にある階段を登りましょう。 |
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階段を登ったところにこのような建物があります、韓国の始祖を祭った所ですが、ここから道路に出て、上の方に歩きましょう。 |
道路に沿って歩いてもいいですが、車が通って危ないので、下の道を通りましょう。 |
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左の建物では、弓を放つ人たちが見えますが、朝鮮時代にここで弓の稽古をしていたそうです。
この建物の右を歩いて行くと、このような標識が出ます。ここからは散歩路になっています。 |
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散歩路から少しずつ景福宮の姿が見えてきました。
散歩路を5分ほど歩くと、道路に出ますが、この道路を横断した所にある門をくぐって入ります。ここからが本格的な山道になります。 |
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山道を15分ほど歩くだけでも、かなり急な斜面なので、ソウル市外の景色がパノラマになってきます。ここからはソウルの真ん中にこんな所があるの?と思うようになりますよ。 |
いよいよ頂上が見えてきました。ここは警備の為に重要な所(山全体が)なので、警備員があちらこちらに立っています。この日私の先を歩いていたおばさん達が警備員(軍人)にコーヒーを持って来て上げたようです。
ここからもう少しですよ。頑張ってください。 |
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頂上に上り詰めました。山頂から南の方のパノラマです。景福宮や南山まで見えるでしょう。ソウルタワーの展望台はまだ登った事ありませんか、それくらい良い景色だと思います。もしかしたらそれ以上かも知れません。 |
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山頂から北の方のパノラマです。東京では考えられない景色です。バックに見える山は、北漢山(ブッカンサン)と言い、ソウル市内にある国立公園です。この北漢山と、道峰山(ドボンサン)、冠岳山(グァナクサン)がソウルの3代山と言います。もちろんこの仁王山も負けないくらい名高い山です。
私はちょうどこの山が公開された、1993年に登って、今回が2回目ですが、その時も今回もちょっと驚きです。たったの一時間で、山登りが出来てしかもこのような素晴らしい景色が見れる所は、ここしかないと思います。仁王山は、まだ警備地域になっているので、頂上から三脚を使った撮影は禁じられています。普通のカメラはもちろん使えますが、大統領官邸や軍事施設の入るアングルは撮影しないように注意されたので、ここで紹介する写真は一部に過ぎません。登る前はパノラマ写真を紹介しようと思ったのですが、規制があるので残念です。
今回は約束がある為に、登った道をそのまま降り帰って来たのですが、実は写真に見える岩の方に降りる道が順路です。そこからもまた良い景色が見れると思いますので、時間のある方はぜひいらしてください。観光で来て山登り?と言うかもしれませんが、私はこれこそソウルを体で感じる観光だと思います。散歩路のあっちこっちでは、市民たちが泉を組みに来ていたり、家族連れで散歩を楽しんだり、市外では見れない生活の姿が伺えるからです。
低い分、急な道でかなりきついかもしれませんが、きつければきついほど頂上での嬉しさは増します。頂上でまた良い記念写真も撮ってください。こんなソウル観光写真は、あなたしか持っていません。
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