キム・グァンソク（김광석）

彼女が初めて泣いた日（그녀가 처음 울던 날）

彼女の笑顔は
満開の花のようで
彼女を見てるといつも
春の陽気みたい

彼女が初めて泣いた日
とても驚いた
綺麗なあの子の顔が
涙でにじんでいた

辛くも笑顔だった彼女が
初めて泣いたあの日
世界中崩れたかのようで
息すらできなかった

二度と会えないよ
あの子の笑顔には
彼女が初めて泣いた日
俺を離れたの

repeat

彼女が初めて泣いた日
俺を離れたの

 悲し過ぎる愛は、愛ではないのに（너무 슬픈 사랑은 사랑이 아니었음을）

あなたを見送り、遠く
秋鳥と別れをするように
あなたと別れ
再び酒を前にすると
涙が出て来る

あなたと別れ、永遠に
消えて行く星を見る時
目から流れ落ちる
言い切れなかった言葉
あの悲しい愛
消す事はできるだろうか

ある日雨すら、思い出のように
ちらつく街で
寂しい人になり
下を見ると
あなたの声

悲し過ぎる愛は、愛ではないのに
悲し過ぎる愛は、愛ではないのに

ある日風が、濡れた肩に
触れて去る
疲れの私の時間が
窓に映ると
あなたがにくい

悲し過ぎる愛は、愛ではないのに
悲し過ぎる愛は、愛ではないのに

私達二度と人間として
この世に来ないように
恋しいとの言葉も埋めよう
叶えなかった愛

悲し過ぎる愛は、愛ではないのに・・・

 二等兵の手紙（이등병의 편지）

家を出て列車に乗り
訓練所に行く日
両親にお辞儀をし
玄関を出る時
胸には何か切なさが残るけど
草一撮みや友達の顔など
すべてが新しく感じる
これから新しい出発だ
若き俺の人生よ

友よ軍隊に行ったら
手紙を出してくれ
君達と楽しかった日々を
忘れないように
列車の時刻が迫って来る時
両手を熱く握った温もり
汽笛が遠ざかるにつれ
小さくなる顔
これから新しい出発だ
若き俺の夢よ

短く切れれた髪の毛が
最初は可笑しく
鏡に映った自分の姿が
硬くなる、心まで
裏山に登ったら
我が故郷は見えるだろうか
ラッパの音静かに
夜空に広がると
新兵の手紙を一枚
大切に入れて送ります

これから新しい出発だ
若き俺の夢よ

ある60代夫婦の物語 （어느 60대 노부부 이야기）

白く綺麗なその手で、ネクタイを締めてくれたあの頃が、
ぼんやりと思い出す
お前、あの時を覚えているんだろう
末子の入試の時、眠れずに過ごしたあの夜も、
ぼんやりと思い出す
お前、あの時を覚えているんだろう
歳月はああ流れ、ここまで来たのに
人生はああ流れ、黄昏を迎えているのに

長女の結婚式の日、流した涙さえ
今は全部乾いてしまい
お前、あの涙を覚えているんだろう
歳月が流れていくにつれ、白髪が増えていくにつれ
皆離れていくねと、この手を握り締めてたね
歳月はああ流れ、ここまで来たのに
人生はああ流れ、黄昏を迎えているのに
二度と戻れないあの遠い道を、なぜ一人で行こうとする
ここに俺一人残したまま、なぜ一言も言ってくれない

お前よ、あの世まで気をつけて
お前よ、あの世でもお元気で

 愛したのに（사랑했지만）